フェラーリの聖地『モンツァ・サーキット』のレイアウトと名物コーナー
モンツァ・サーキット(Autodromo Nazionale di Monza)は、F1イタリアグランプリの開催地として知られる伝統的な高速サーキットです。
1922年に開設されたこのサーキットは、「スピードの神殿」とも称され、ドライバーにとって極限のスピードを体験できる場所です。
本記事では、モンツァ・サーキットのレイアウトと、名物コーナーを詳しく紹介します。

モンツァ・サーキットの基本レイアウト
モンツァ・サーキットは、1922年に開業しました。
これは世界で3番目に古いパーマネントサーキットであり、イギリスのブルックランズ(1907年開業)とアメリカのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(1909年開業)に次ぐ歴史を持っています。
モンツァ・サーキットの特徴は、長いストレートとシンプルながらも挑戦的なコーナーの組み合わせにあります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 所在地 | イタリア、モンツァ |
| 設立年 | 1922年 |
| コース設計者 | アルフレッド・ロッセーリ |
| 全長 / コーナー数 | 5,793m / 11コーナー |
| 最高速度 | 362.5km/h |
| エンジン負荷 | 78% |
| ブレーキ負荷 | 15% |
| ウェット確率 | 20% |
| 公式ウェブサイト | Autodromo Nazionale Monza | The Temple of Speed |
サーキットの全体構成
モンツァ・サーキットの全長は約5.8kmで、以下の特徴があります。
- 長いストレート:高速域でのスリップストリームが重要
- シケイン:ブレーキングとトラクションコントロールが鍵
- 高速コーナー:ダウンフォースとスピードのバランスが求められる
このレイアウトにより、F1では全開率が約78%にも達する、他に類を見ない超高速サーキットとなっています。
名物コーナーとその攻略ポイント
モンツァ・サーキットには、歴史に名を刻む名物コーナーが数多く存在します。

1. レティフィーロ・シケイン(Prima Variante)|ターン1-2
特徴
- メインストレート後の急な右-左シケイン
- コース上で最もブレーキングが必要なポイント
攻略ポイント
- 最高速から急減速するため、ブレーキング精度が重要
- 立ち上がりでの加速が次の区間に大きく影響する
2. ロッジア・シケイン(Seconda Variante)|ターン4-5
特徴
- 2つ目のシケインで、低速からの加速が鍵
- 高い縁石があり、アプローチ次第でタイムが大きく変わる
攻略ポイント
- イン側の縁石をうまく使い、最短距離で通過する
- トラクションを最大限に活かし、ストレートでの速度を稼ぐ
3. レズモ・コーナー(Lesmo 1 & 2)|ターン6-7
特徴
- 中高速の2つの右コーナーが連続するセクション
- 外側のランオフエリアは砂利のため、一度はみ出すとタイムロスが大きい
攻略ポイント
- 1つ目のレズモ(Lesmo 1)での進入速度が重要
- 2つ目(Lesmo 2)では立ち上がり重視のライン取りをする
4. アスカリ・シケイン(Variante Ascari)|ターン9-10
特徴
- 高速で進入し、左右に素早く切り返すテクニカルなシケイン
- ミスをすると次のストレートでの加速に大きな影響が出る
攻略ポイント
- コーナー進入時のバランスを崩さないよう、スムーズなステアリング操作が求められる
- 最後の左コーナーでうまく加速し、メインストレートへ繋げる
5. クールヴァ・アルボレート 旧名「パラボリカ」(Curva Parabolica)|ターン11
特徴
- サーキットの最終コーナーであり、高速の右コーナー
- コーナー出口が広いため、アクセル全開で立ち上がることが可能
攻略ポイント
- 進入時のブレーキングを遅らせすぎるとオーバーシュートのリスクがある
- 早めに加速し、メインストレートのトップスピードを伸ばす
モンツァ・サーキットの魅力と特徴
1. 「スピードの神殿」と呼ばれる理由
モンツァは、F1カレンダーの中で最も高速なサーキットの一つであり、最高速度が時速350kmを超えることもあります。
そのため、エンジンパワーと空力バランスが特に重要になります。
2. フェラーリファン「ティフォシ」の熱狂
モンツァはフェラーリの母国レースであり、イタリアの熱狂的なファン「ティフォシ」がスタンドを赤く染めます。
レース後には観客がコースに雪崩れ込むシーンが名物となっています。
3. オーバルコースの歴史
かつてモンツァにはバンク角のついたオーバルセクションがありましたが、1961年の事故を機に使用が中止されました。
現在もその名残が一部のコースレイアウトに見られます。
まとめ
モンツァ・サーキットは、長いストレートとシンプルながらも奥深いコーナーが特徴の、世界屈指の高速サーキットです。
特に、レティフィーロ・シケイン、レズモ・コーナー、アスカリ・シケイン、パラボリカといった名物コーナーは、ドライバーの腕が試される重要ポイントとなっています。
また、フェラーリの聖地としても知られ、熱狂的なティフォシの応援がレースの雰囲気をさらに盛り上げます。
この歴史あるモンツァ・サーキットは、今後もモータースポーツファンにとって特別な場所であり続けるでしょう。
