F1 2024 イタリアGP『モンツァ・サーキット』【フェラーリの聖地】
モンツァ・サーキット(Autodromo Nazionale di Monza)は、その高速性と歴史的背景から、モータースポーツファンにとって特別な存在です。
特に、F1のレースでは、アクセル全開率が83%に達し、エンジンパワーが非常に重要とされています。シケインでのブレーキングやコーナリングではダウンフォースが不足するため、マシンの挙動が不安定になりやすく、ドライバーの技術が問われる場面も多いため、多くの名場面が作られました。
この記事では、モンツァ・サーキットの魅力を紐解きながら、その特徴、歴史、観戦ガイドなど、未知の部分まで深く探求します。
興奮と感動が交差する、モンツァ・サーキットの全てをお楽しみください。
モンツァ・サーキットの特徴
モンツァ・サーキットは、エンジン負荷が高く高速サーキットで知られています。
また、世界屈指のパーマネントサーキットで、その独特のレイアウトと戦略的な要素で知られています。
項目 | 詳細 |
---|---|
所在地 | イタリア、モンツァ |
設立年 | 1922年 |
コース設計者 | アルフレッド・ロッセーリ |
全長 / コーナー数 | 5,793m / 11コーナー |
最高速度 | 362.5km/h |
エンジン負荷 | 78% |
ブレーキ負荷 | 15% |
ウェット確率 | 20% |
公式ウェブサイト | Autodromo Nazionale Monza | The Temple of Speed |
レイアウトの特色
モンツァ・サーキットは、これらのターンが組み合わさって、高速でテクニカルなコースを形成しており、ドライバーの技術とマシンのセットアップ、戦略が試されるサーキットです。
観戦者にとっても非常に楽しいレースが展開されることが多いです。
第1シケイン(バリアンテ・レティフィーロ)|ターン1-2
左右の急なシケインから構成されています。レース開始直後の混戦が見られる場所で、ブレーキングが重要でオーバーテイクのチャンスがあります。
クルヴァ・グランデ|ターン3
全開で通過することが一般的です。エアロダイナミクスが重要で、ライン取りが勝敗を分けることが多いです。
第2シケイン(バリアンテ・ロッジア)|ターン4-5
右左のシケインでブレーキングとアクセルコントロールが求められる部分です。シケインをクリアしてすぐのストレートでの加速が重要となります。
レズモ1 & レズモ2|ターン6-7
2つの右コーナーが連続します。第一コーナーの出口速度が第二コーナーへの進入速度に影響するため、非常にテクニカルな部分です。
クルヴァ・ディ・セラーリオ|ターン8
ライン取りが難しいです。次のシケインへの進入を考慮したライン取りが必要となります。
バリアンテ・アスカリ|ターン9-10
左右左のシケインで、リズムを崩さずに通過する技術が求められます。出口での加速が次のストレートでの最高速度に直結するため、非常に重要なセクションです。
クールヴァ・アルボレート(旧名「パラボリカ」)|ターン11
高速右コーナーとして知られています。全開で通過する場合もあり、出口での加速がホームストレートでの最高速度に影響するため、アクセルコントロールが重要です。
モンツァ・サーキットの歴史
モンツァ・サーキットは、イタリアの北部の都市モンツァに位置する歴史的なサーキットで、自動車競技目的で建設されたサーキットとしては世界で3番目に古いものです。
以下の3つの要素は、モンツァ・サーキットが世界中のモータースポーツファンにとって、ただのレーストラック以上のものである理由を強調しています。
歴史、伝統、情熱が絶妙に組み合わさって、モンツァはレーシングの真髄を体現しています。
世界で3番目に長い歴史
モンツァ・サーキットは、1922年に開業しました。これは世界で3番目に古いパーマネントサーキットであり、イギリスのブルックランズ(1907年開業)とアメリカのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(1909年開業)に次ぐ歴史を持っています。
モンツァは、モータースポーツの黎明期から現代に至るまで、多くの歴史的な瞬間を生み出しており、その伝統と名誉は世界中のレーシングファンに愛されています。
F1イタリアGP
モンツァ・サーキットは、F1イタリアGPの開催地として非常に有名です。
1950年のF1世界選手権開始以来、1980年にイモラで開催された1回を除いて、毎年イタリアGPが開催されており、70回以上の開催回数を誇ります。これは世界最多の開催数で、モンツァの名声と伝統を象徴しています。
サーキットの高速な特性は、ドライバーとチームにとって戦略的な挑戦を提供し、観客にとってはスリリングなレースを提供しています。
フェラーリの聖地
モンツァ・サーキットは、イタリアの伝説的なレーシングチーム、フェラーリにとって特別な場所です。フェラーリはモンツァで19勝を挙げており、これは単一コースでの史上最多勝利数です。
イタリアのファン、通称「ティフォージ」は、モンツァでのフェラーリの勝利を特別に祝います。フェラーリの赤いカラーとモンツァの緑の景色が絶妙に組み合わさり、レースウィークエンドは情熱と興奮に満ちています。
フェラーリのドライバーがモンツァで勝利すると、それはイタリアのモータースポーツにとっての祝祭となります。
モンツァ・サーキットの観戦ガイド
モンツァ・サーキットでの観戦は、スタンドの選び方や立地によって、異なる楽しみ方ができます。
レース観戦だけでなく、サーキット内外の施設や観光スポットも楽しむことができるため、一度は訪れてみる価値があります。
ホテルの立地
モンツァ・サーキットは、ミラノから車で約30分、公共交通機関を利用する場合は約1時間の距離に位置しています。ミラノからの電車やバスが頻繁に運行しており、アクセスは非常に便利です。
観戦と観光を満喫するために、ミラノ中央駅近くの厳選ホテルがおすすめ。ミラノの観光名所「ドゥオモ」へも、中央駅から電車で約10分と非常に便利です。
観戦スタンドの選び方
- メインストレート: スタートやフィニッシュの瞬間、ピットストップの様子を一望できる場所です。
- パルボリカ: レースのクライマックスを間近で体感できるコーナー。オーバーテイクのチャンスも多く見られます。
- アスカリシケイン: 高速のシケインで、ドライバーの技術が試される場所です。
- レジーナコーナー: 歴史的なコーナーで、オーバーテイクのチャンスが見られる場所です。
サーキット内の施設
モンツァ・サーキット内には、飲食店やグッズショップが多数あります。また、歴史的なモニュメントや展示もあるため、レース以外の時間も楽しむことができます。
周辺の観光スポット
モンツァ市内には、歴史的な建造物や公園があり、レースの前後に観光を楽しむことができます。特にモンツァの王宮やモンツァ公園はおすすめです。
まとめ|モンツァ・サーキットの魅力を体感しよう
モンツァ・サーキットは、F1カレンダー最速のサーキットとして知られ、その歴史と特色あるレイアウトが魅力です。フェラーリの聖地としても知られ、ティフォシによる独特の雰囲気がレースを一層盛り上げます。
エンジン性能が試されるコースで、戦略と技術が求められるサーキットとして、レースファンにとって見逃せない存在です。
ぜひ、その興奮と楽しさを、現地で体感してみてください。