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F1 2025シーズンのタイヤ戦略|6種類のコンパウンドとその影響

シトヒ

2025年のF1シーズンは、タイヤ戦略がこれまで以上にレースの勝敗を大きく左右する年になります。ピレリが供給するタイヤコンパウンドが刷新され、新たに最も柔らかい「C6」が登場し、全6種類へと変更されました。

私が長年F1を見てきた中でも、これほど戦略の幅が広がる変更は稀です。この変更は、各チームのエンジニアとドライバーに新たな挑戦を突きつけ、我々ファンにとってはレースの駆け引きがさらに面白くなることを意味します。

この記事では、2025年のF1シーズンで採用される6種類のタイヤコンパウンドの詳細と、それが各グランプリでどのように機能し、レース戦略にどのような影響を与えるのかを徹底的に解説します。タイヤを制する者がレースを制す、その言葉の意味を深く理解できるはずです。

2025年シーズン 各グランプリのタイヤコンパウンド

ピレリは、各グランプリの特性を分析し、最もレースが面白くなる組み合わせを選んでタイヤを供給します。ここでは、サーキットの特性とコンパウンド選択の関係、そして2025年シーズンの各グランプリに持ち込まれるタイヤコンパウンドの一覧を紹介します。

2025年 F1グランプリ別タイヤコンパウンド一覧

以下が、2025年シーズンに予定されている各グランプリのタイヤコンパウンドです。どのサーキットでどのタイヤが使われるのかを把握しておくと、レース展開の予測がより楽しくなります。

グランプリハードミディアムソフト
オーストラリアGPC3C4C5
中国GPC2C3C4
日本GPC1C2C3
バーレーンGPC1C2C3
サウジアラビアGPC3C4C5
マイアミGPC3C4C5
エミリア・ロマーニャGPC4C5C6
モナコGPC4C5C6
スペインGPC1C2C3
カナダGPC4C5C6
オーストリアGPC3C4C5
イギリスGPC2C3C4
ベルギーGPC1C3C4
ハンガリーGPC3C4C5
オランダGPC2C3C4
イタリアGPC3C4C5
アゼルバイジャンGPC4C5C6
シンガポールGPC3C4C5
アメリカGPC1C3C4
メキシコGPC2C4C5
サンパウロGPC2C3C4
ラスベガスGPC3C4C5
カタールGPC1C2C3
アブダビGPC3C4C5

サーキット特性とコンパウンド選択の関係

タイヤコンパウンドの選択は、主に以下の要素によって決まります。

  • コースレイアウト|高速コーナーが多いか、低速コーナーが多いか。
  • 路面のアスファルト|路面の粗さ(摩耗度)はどうか。
  • 予想される気温・路面温度|温度が高いほどタイヤの摩耗は進みやすい。

例えば、鈴鹿サーキットやスパ・フランコルシャンの様に高速コーナーが連続し、タイヤへの横方向の負荷が大きいサーキットでは、耐久性の高い硬めのコンパウンドが選ばれます。

一方で、モナコやシンガポールのようなストップ&ゴーが多く、最大限のグリップとトラクションが求められる市街地コースでは、柔らかいコンパウンドが必要不可欠です。

F1 2025シーズンのタイヤレギュレーション変更点

2025年シーズンにおける最も大きな変更点は、ドライタイヤのコンパウンド(ゴムの硬さの種類)が5種類から6種類に増えたことです。これにより、各チームはより緻密なタイヤ戦略を組み立てる必要に迫られます。

新コンパウンド「C6」の導入

2025年から、これまでのC1(最も硬い)からC5(最も柔らかい)のラインナップに、さらに柔らかい「C6」というコンパウンドが追加されました。私が思うに、このC6の登場が今シーズンの台風の目となるでしょう。C6はグリップ力が非常に高い反面、摩耗が激しいという極端な特性を持っています。

市街地コースや予選での一発の速さが求められる場面で威力を発揮しますが、決勝レースで使いこなすには繊細なタイヤマネジメントが不可欠です。このタイヤをどのタイミングで、どのように使うかが、戦略の大きな分かれ目となります。

C1からC6までの6段階コンパウンドへ

新しいラインナップは以下の通りです。数字が大きくなるほど、タイヤは柔らかくなります。

コンパウンド特徴主な使用場面
C1最も硬く、耐久性が高いタイヤへの負荷が大きい高速サーキット
C2硬めで、バランスの取れた性能高速コーナーが多いサーキット
C3中間の硬さで、汎用性が高い様々なタイプのサーキット
C4やや柔らかく、グリップ力が高い低速コーナーが多いサーキット
C5非常に柔らかく、高いグリップを発揮市街地コース、予選
C6最も柔らかく、最大のグリップ力モナコなど特殊な市街地コース

各レースにはこの6種類の中から、サーキットの特性に合わせて3種類が「ハード(白)」「ミディアム(黄)」「ソフト(赤)」として持ち込まれます。例えば、タイヤ摩耗の激しい鈴鹿サーキットでは硬めのC1, C2, C3が選ばれ、グリップが重要なモナコでは柔らかいC4, C5, C6が選ばれるといった具合です。

タイヤ戦略がレースに与える影響

タイヤコンパウンドの多様化は、レース中の戦略をより複雑で興味深いものにします。特にピットストップのタイミングや、ライバルとの駆け引きにおいて、その影響は顕著に現れます。

ピットストップ戦略の多様化

6種類のコンパウンドが存在することで、チームが選択できるピットストップ戦略は格段に増えました。レースでは2種類以上のコンパウンドを使用する義務があるため、どのタイヤでスタートし、どのタイミングでどのタイヤに交換するかが勝負の鍵を握ります。

例えば、ソフトタイヤでスタートして序盤にリードを築き、早めにピットインしてハードタイヤで走り切る「1ストップ戦略」。あるいは、ミディアムタイヤで長く走り、レース終盤にソフトタイヤに交換して猛追する「2ストップ戦略」など、選択肢は多岐にわたります。新登場のC6が持ち込まれるレースでは、このタイヤをどのスティントで使うか、大胆な戦略を採るチームも出てくるでしょう。

オーバーカットとアンダーカットの重要性

タイヤ戦略を語る上で欠かせないのが、「アンダーカット」と「オーバーカット」です。これらはピットストップを利用してライバルの前に出るための戦術であり、タイヤの性能差がその成否を分けます。

アンダーカット

アンダーカットとは、ライバルよりも先にピットインし、新品タイヤのグリップ力を活かしてペースを上げ、相手がピットアウトしてくる前に順位を逆転する戦略です。アウトラップ(ピットアウト後の1周)での全力走行が求められ、特にタイヤの温まりが早いソフト寄りのコンパウンドほど成功しやすくなります。

オーバーカット

オーバーカットはアンダーカットの逆で、ライバルよりも長くコースに留まり、クリアな状態でペースを維持し、相手が新品タイヤに交換してもペースが上がらないうちにマージンを築いてからピットインする戦略です。タイヤの摩耗が少なく、性能劣化が穏やかなハード寄りのコンパウンドで走り続けている場合に有効です。モナコのように、コース上での追い抜きが極めて困難なサーキットでよく見られます。

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まとめ

2025年のF1シーズンは、新コンパウンドC6の導入によってタイヤ戦略が新たな次元に突入します。6種類に増えたタイヤを各チームがどう解釈し、どう使いこなすのか。サーキットごとの特性に合わせたコンパウンドの選択から、レース中のピットストップの駆け引きまで、タイヤにまつわるドラマがこれまで以上にレースを盛り上げることは間違いありません。私が保証します。

各チームの戦略、そしてドライバーのタイヤマネジメント能力に注目することで、F1観戦が何倍も面白くなるはずです。ぜひ、タイヤに注目して2025年シーズンを楽しんでください。

著者情報
シトヒ
シトヒ
ブロガー

在宅勤務の会社員
趣味・得意分野
⇨スポーツ観戦:F1、サッカー、野球
⇨テック分野が好物:AI、スマホ、通信

姉妹サイト:MotoGPマニア

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